森に出かけて
森で働く人たちの話を聞こう!
「森や山は、今、いったいのどうなっているの?」「森の本当の様子を知りたい」
というフォレストママたちの声から始まったワークショップです。全国各地の森に出かけて、森で働く方たちから直接お話を伺います。
今、日本の森がどのような状態で、私たちに何ができるのかを“森の本当の声”を聞きながら一緒に考えましょう。
チルドリン*森のおはなし会 in 吉野(奈良県)2015年1月30日(金)~1月31日(土)
2015年1月30日、31日の2日間、NPO法人チルドリンでは、第1回目の「チルドリン*森のおはなし会」を開催しました。全国沖縄から仙台までのチルドリンブランチ代表たちと「奈良県吉野」を訪ねました。
プログラム
1月30日(金) | |
---|---|
12:00 | 近鉄橿原神宮前駅 集合 |
12:40~ | 「吉野の森」お話を聞く会 |
12:40~ | 徳田銘木さん訪問
|
16:30 | 吉野山・竹林院群芳園着 泊 |
1月31日(土) | |
---|---|
07:30 | 吉野山・竹林院群芳園着 泊 |
08:30~ | 川上村訪問
|
11:00~ | 昼食 (平宗本店にて柿の葉寿司・茶がゆ) |
12:30~ | 橿原神宮 (初代)神武天皇御陵参拝 |
14:15 | 近鉄橿原神宮前駅 解散 |
レポート
こんにちは。NPO法人チルドリン代表の蒲生です。
今年のチルドリンの活動テーマは「森との共生」。
これまでのフォレストママプロジェクトを通して、「森や山は、今、いったいのどうなっているの?」「森の本当の様子を知りたい」というママたちの声が多く集まっていました。チルドリンで「どうしたらママたちが今の森の姿を感じ、学べるか」をいろいろと考えた結果、森をもっと知るためには、こちらから出かけていき、山の人たちから直接に山のお話を聞くことが大切の結論にいたり、この「チルドリン*森のおはなし会」が出来上がりました。
この吉野での2日間、吉野の山で働く方たちから、日本のはじまりの場所でもあり、美しい吉野の山のこと地域が愛情をもって整備すれば、こんなに美しい山になることをしっかりと教えていただきました。
最も心に残ったのは、山の中で伺った「山も人もひとりでは生きていけないから、迷惑をかけながら生きていく。それはお互いさまだ」の言葉。
「私も迷惑をかける、そして迷惑もかけられる」それこそが共に生きることだということを知りました。
その他、木の年輪をみるだけでその年にこの木に何が起こったのか推測をすることができたり、1本の木を活かすために間伐もやむを得ないなど間伐の定義を再認識したり、深層崩壊の恐ろしさを目の当たりにしたり、木に寄り添う樽の技に触れたり。吉野の山は人が生きていくための学びで溢れていました。そして、私たちは無力であり、自然の一部であることもを実感しました。
「では、私たちが今、できることって何だろう?」
そう思いながら周囲の木々を見上げると多くの木たちが自分の出番を待っている声が聞こえた気がしました。
木は、いつかは切られ、木材になって都市の一部になることを誇りに思っているように感じました。ならば、私たちはこの木たちをいかしていくことこそ敬意だと感じました。
この吉野での貴重な体験を、チルドリンの仲間たちと体験できたことへの感謝と、温かく私たちを迎えていただいた吉野のみなさんへの感謝を伝えるために、「チルドリン*森のおはなし会」の活動を全国のママたちに、そして子どもたちに届けていきたいと思います。
さあ、これから、全国各地にある、皆さんの「チルドリンの森」に出かけて行きましょう。
地域のチルドリンの仲間たちがサポートしていきたいと思います。
NPO法人チルドリン 代表 蒲生美智代